タイのハーブティーのお話
地元の人々でにぎわう大衆食堂。
飲み物片手に、皆思い思いの食事を楽しんでいます。
ハーブが日々の暮らしに根付いているタイでは、
「ハーブティー」は、決して特別で小洒落たものではなく、
私たちにとっての「麦茶」や「緑茶」くらい日常的なもの。
大衆食堂の飲み物メニューは、
「水」「炭酸飲料」に並んで「ハーブティー」も定番で、
種類はお店によって異なりますが、
注文すると、氷入りのグラスで出てきます。
代表的なものと言えば、「カチアップ」ティー。
ハイビスカスの一種 ローゼルの花のがくを乾燥させて煮出した、
酸味があり、きれいな赤色をしたハーブティーです。
ローズヒップティーのイメージに近いでしょうか。
あとは「マトゥーム」ティー。
ベールフルーツのみを輪切りにし、乾燥させて煮出します。
キャラメルのような甘い香りが特徴的。
「アンチャン」ティーはもしかしてご存知の方もいるのでは?
バタフライピーと呼ばれるマメ科の植物の花びらを煮出して作る、
何とも"インスタ映え"な青いハーブティーです。
マナオ(タイライム)の果汁を搾ると、
色がピンクに変わるのも、いいね!ポイント。
他にも、タイハーブで有名な「タクライ(レモングラス)」や
「バイトゥーイ(パンダンリーフ)」、
「マカーム(タマリンド)」ティーもよく飲みます。
タイのハーブティーは、甘さを加えてとびきり冷たく!がお決まり。
暑い中で食べる刺激的なタイ料理には、
妙にこの組み合わせがしっくりくるのが不思議ですね。
スパイスの甘い香りとタマリンドの酸味が特長的なカレー。現地ではトーストと一緒に食べることもあるほど、小麦製品との相性は◎。軽食としても楽しめるタイ料理です。