タイの挨拶のお話
海外旅行に行くなら、その国の文化をたっぷりと楽しみたいもの。
その国の言葉で挨拶ができれば、距離がぐんと近付きます。
タイの挨拶は「サワッディー」。
おはよう・こんにちは・さようなら・おやすみなさいに至るまでが
この一言で済んでしまう、便利な言葉です。
もっとも、「サワッディー」だけでいいのは親しい間柄だけで、
女性が言う場合は語尾に「カー」
男性は「クラップ」をつける方がより丁寧です。
仲の良いお友達同士なら「ワッディー!」、これだけでもOK。
最近までタイには挨拶の習慣がなく、道で出会う人との会話の始まりは
「どこいくの?」「ごはん食べた?」というようなものでした。
「サワッディー」は1931年、大学教授がラジオ放送のために作った
造語が広まったもので「良い」「幸運」の意味を含みます。
相手を思いやる気持ち、幸福を祈る心から生まれたステキな言葉なのです。
そして人との距離を重んじるタイは挨拶の型にも作法を伴います。
「サワッディー」の言葉と共に手を合わせる仕草は“ワーイ”と呼ばれ、
タイを旅すると必ず出会う美しい挨拶の形ですが、
合わせた手の位置が相手との上下を表します。
生徒から先生など、尊敬する目上の方への挨拶の“ワーイ”は目線の位置へ。
反対に先生から生徒など、慈しみ守るべき相手への“ワーイ”は胸の位置で。
レストランやホテルでスタッフが
微笑みと共にくれる敬意を持った“ワーイ”に対しては、
親しみを込めて低い位置で軽く返すこと。これがゲストのマナーです。
美しい習慣を通じてタイを身近に感じれば、
またひとつタイを好きになるでしょう?
サワッディー・カー、ようこそタイダンスカフェへ。