タイの春雨のお話
つるつるした食感とヘルシーなイメージで女性に人気の春雨。
スープに入れても、サラダにしてもおいしい食材ですが、
日本ではどちらかと言えば脇役で、
それほど頻繁に登場するものではないかもしれません。
一方、タイでは日常的に春雨(タイ語で'ウンセン')を
使ったメニューが食卓に並びます。
お惣菜屋台の定番メニューにも
春雨をメインとして使ったものが多く、
ヤムウンセン(春雨サラダ)、
クンオップウンセン(海老と春雨の蒸し物)、
ゲーンチューウンセン(春雨入りスープ)、
パットウンセン(春雨の炒め物)、
サイクロークウンセン(春雨入りソーセージ)・・・など、
挙げればきりがないほど。
ガパオの具やパッタイの麺を春雨に置き換えて作ることもよくあるそう。
麺料理の屋台では、
中華麺や米麺と引けを取らない立派な「麺」として
扱われる主役級の人気食材です。
タイのスーパーに春雨を買いに行くと、
日本の茹でうどんや茹で蕎麦のように、
ビニールのパックに詰められた「生」のものが
チルドコーナーに並んでいます。
生の春雨を扱うメーカーも十数社に及ぶのだとか。
生の春雨はモチモチシコシコした食感で、
乾燥のものとは比べ物にならないおいしさ!
日本では残念ながら滅多に生の春雨には出会えませんが、
乾燥のものならすぐ手に入るはず。
乾燥の春雨は保存性がよく、
買い置きしておけばいつでも手軽に使えて便利です。
何に使おうかな?なんて悩まずに、タイにならって、
いつものお料理に加えてみては。
どんなメニューでも味の邪魔をせず、
ソースやスープの旨みをたっぷり吸って、
お料理にボリュームを出してくれます。
万能な食材だと分かれば、
あなたもきっと手放せなくなるはず。
鶏肉のかわりにツナやキノコ、魚介類を使っても。春雨を加えれば、ボリュームたっぷり。ごはんが止まらないおいしさです。